水星の魔女の対話と非暴力と言う名の暴力
水星の魔女・Season2・19話『一番じゃないやり方』をお届けします。今回は、誤解と理解が入り交じっていましたね。またしても後半の急展開にいやいやちょっと~暴走は良くないでしょ~。って思ってしまったのは私だけでしょうか?水星の魔女の最大のテーマは、対話ですね。しかし!対話と自分の想う正義。振りかざせばそれは暴力にもなりうる。いや~深い!と言う訳で参りましょう!※個人的考察を含めた展開を予想しています。へ~なるほどね!的な感じでお読みください。
例えば、マルタンは、地球寮の仲間には黙って、ニカを通報したことをセセリアに知られこき使われていました。しかし、セセリアに背中を押され地球の仲間に話し、理解してもらえました。強化人士5号とノレアもお互いの思いは同じ『◯が怖い』というお互いの気持ちが同じだったことが理解し合えた。ちょっと意外な展開になっていましたね。
アーシアンとの交渉をするミオリネ
ミオリネが地球に降りた目的は、アーシアンの暴動を止めることでした。そして今回、それを解決するための具体案を提示しに、プロスペラの乗るガンダム・エアリアルを伴い、グエルと共に地球へと降り立ちアーシアンとの交渉に臨みました。
第一回交渉
復興促進地区に新たな開発拠点の建設の考えを提示。これにより現地雇用率は最大で30%増加。つまり開発事業を地球で増やして現地雇用率を上げることで、困窮しているアーシアンを減らせる。
これは、困窮するアーシアンが金銭的余裕が増え、スペーシアンに対する反発も減るだろうといったことです。一方アーシアン側の要求は、スペーシアンが地球から出ていくこと。今まで、プラント・クエタ以降の行き過ぎた弾圧やベネリットグループの非人道的行為に対抗するため、同じように、スペーシアンを地球から追放するためなら武力行使も辞さない態度を取ってきたわけです。
第二回交渉
これに相手もちょっと心が揺らぎますが、条件を出します。それは『総裁になること』やはりいくら魅力的なことを言っても、周りを動かすための権力もない、ただの16歳の小娘にそんな夢のようなことが実現出来る保証はありませんからね。でもこれまでは、スレッタを自由にするためにプロスペラとの取引として、総裁になる条件をのみました。
しかし、総裁になることは、あまり気乗りしていませんでした。しかし、この地球との和解に総裁の地位が必要だと分かり、改めて自分が総裁になる必要があることが分かった瞬間でもありました。つまりこの交渉は、株式会社ガンダムに所属する仲間達を守るだけでなく、宇宙で懸命に頑張っているアーシアンの居場所を失くさないで欲しいという願いもあると思われます。
そして、10日後に総裁選の結果が出るまで抗議活動を休止することを約束しました。交渉人が医者だったことも影響し、負傷者が続出する地球において、優れた医療技術はそれだけでも価値があります。また、医療技術の提供には戦いを望まないという明確な意思表示です。素晴らしい交渉でしたね。
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シャディクの想いはその生い立ちから
シャディクは、今回のミオリネの動きに邪魔はしませんでした。なぜなのか?それは、ミオリネの手腕を評価しており、大切に想っていたから。そして、やり方は違えど地球を想って行動していることに変わりありません。だからこそ自分のやり方にミオリネを巻き込みたくなかった。そこで、グエルにならと思って託した。
なのに、プロスペラの策謀によって事態が変わり、ミオリネが悪者にされたことに、まずは守ってくれると思っていたグエルへの苛立ちが露わになっていたのではないでしょうか。しかし、このミオリネが矢面に立ったことで、シャディクが総裁選に優位になるのではないでしょうか。本当ならミオリネのやり方が、一番理想的なやり方。それが無理なら一番じゃないやり方で、シャディクは本格的に進む事となるでしょうね。
遂に首謀者がグエルにバレた『プリンス』
でも、アスティカシアで起きたテロ事件などの糸をシャディクが引いていたことが、グエルが知ることになりました。グエルが、一時期フォルドの夜明けに捕えられていた時に知り合った少年セドと再会。セドが何気なく口にした『プリンス』という呼び方からグエルの護衛を務めていたケナンジは黒幕がシャディクだと気付きます。セドは、プリンスがアーシアンを支援していることは誰でも知っていることだと思っていた。
グエルからしたらシャディクが、フォルドの夜明けと繋がっていたと分かれば、そりゃミオリネどころではありません。何故って、自分が父親を殺めてしまった元凶なんですから。どういった形で、グエルはシャディクに復讐するのか?でも、シャディクはアーシアンのためにしていることなので、グエルも捕らえられていた時にアーシアンの現状を目の当たりにしています。シャディクのやり方は、一番じゃないと思ってもそれをグエルはどう理解するか?それにしてもケナンジさんのフラグにも見える展開。ケナンジさんも昔は、プロスペラの夫を倒した相手ですからね~。
解体したはずのオックスアース社の亡霊
逃がし屋であり、宇宙議会連合のエージェントであるフェン・ジュンが、ベルメリアとの女子会で明かしました。それは、21年前に解体したオックスアース社。
それが、工作組織として運営しているのが、宇宙議会連合の理事会ということでした。そしてそのオックスアース社が、ヴァナディース機関の技術を使ってルブリスウルやソーンを開発。それをフォルドの夜明けに流すことで、代理戦争を起こさせていたのでした。ベネリットグループもアーシアンと敵対する組織として代理戦争を起こさせていましたが、その相手の黒幕が宇宙議会連合ということでした。となると、ソフィーやノレアも宇宙議会連合からフォルドの夜明けに出向してきたパイロットだったとなります。ソフィー達は、ただ出向してきただけの人員ではなかったのではないでしょうか。おそらくガンダムに乗れる人物の実験体だったと考えられます。要するに、オックスアース社もペール社と同じことをしていたのではないでしょうか?
GUNDフォーマットに耐性のある人間を選出してガンダムに乗せ使い捨てのコマにしていた。PROLOGUEで、プロローグではオックスアース社が、ヴァナディースを買収した後、GUNDアームとして軍事転用の開発が行われました。そこでデータストームによる身体へのダメージが、生命倫理問題とされ追及されることとなりました。この時ガンダムを否定するデモ活動では、ガンダムに子供を奪われたと書いてあるプラカードを掲げている人物がいました。となると、子供を実験利用していたのでしょう。つまり、強化人士のようなことをPROLOGUEの時点でしていた。だからデリングは、強硬手段を取らざるをえなかった。
また、工作員であるソフィーとノレアにベネリットグループを襲撃させたのは、ベネリットグループを巻き込んだ代理戦争を行わせたいという意図があったのかもしれません。宇宙議会連合は、ベネリットグループを強引に押さえつけようとしているので戦争が拡大していくと思われます。
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宇宙議会連合の理事会には誰がいるのか?
これまで宇宙議会連合の名前を名乗っていたのは、フェンとグストンだけです。まだ、他にも居そうな気もします。なので、21年前から恐らく宇宙議会連合の理事会には同じ人がいるということもありえるので、当時からベネリットグループだけでなく、裏でヴァナディース機関の襲撃にも関わっていたかもしれません。シャディクが、宇宙議会連合と繋がっているのかは分かりませんが、シプロスペラが攻撃をした隠し倉庫について知っていたような素振りを見せていたところを見ると、彼も実は宇宙議会連合とつながっていた可能性もありそうです。そしてフェンとグストンの目的は宇宙議会連合とベネリットグループの全面衝突を回避すること。
いつもコソコソ動き回っていたのは、実は平和を実現するために頑張っていたのです。そんな彼女達の正体がわかった矢先、ベルメリアを奪還するために現れたゴドイの手によって、フェンは撃たれました。しかしベルメリアとグストンは健在。この2人がこれから株式会社ガンダムと合流するのかも?しかし残念でした。お茶会やりたかったろうに・・・
プロスペラの復讐を果たすべき相手は誰なのか?
ミオリネの交渉が良い方向にいった矢先に思いもよらない事態が・・・プロスペラが、オーバーライドを使ってデモ隊の兵器を操って攻撃を仕掛けさせ、それを理由に現場を離れてはオックス・アースの隠し倉庫にあったガンダム・ルブリス量産試作モデルを破壊する時にこう言いました。
「今度はエリィの未来を邪魔するなんて……許せないわよね」
今までは、一番の復讐相手はデリングと思っていましたが、このセリフからプロスペラの復讐相手は宇宙議会連合そして、オックスアースなのかもしれません。勿論、デリングも復讐相手から消えた訳ではありませんけどね。このプロスペラのやり方は、スペーシアンの襲撃だと誤認したデモ隊が、攻撃を開始したため、駐留部隊が反撃。クイン・ハーパーは火に包まれてしまいます。
クワイエット・ゼロの実行を目的とするプロスペラが、こんなことをするなんて予想もしなかったでしょうね。しかし、プロスペラを乗せたエアリアルを連れてきたのは、ミオリネの指示かと疑いがかかりました。これもプロスペラの復讐のうちなのか?味方のふりしてデリングの娘・ミオリネにも復讐心を向けていたのか?予測不可能なおかーさん。恐るべしです。
今後の展開はスレッタVSプロスペラ?の親子対決なのか?
プロスペラとエアリアルが、18話でスレッタを突き放したのは、19話のプロスペラとエリクトのやり方を見て、あースレッタ突き放されて良かったと思いましたね。なぜなら、あのままスレッタがエアリアルに乗ってミオリネに付いて地球に行ったらどうなります?そう、ママの言いなりなので、プロスペラがやってたことスレッタはやっちゃうでしょ。そうしたらスレッタが、ミオリネを悪者にしちゃうわけですよ。
プロスペラは、これ以上スレッタを巻き込みたくなかったから?と、親心があったかは疑問に思いますが・・・スレッタにやらせるより自分が動く方が早いしやりやすいから?もうエアリアルが自由に動けるため、本当に用無しだった?むしろお邪魔。復讐の仕上げは自分の手でやるから?エリクトは、このママのやることは知っているはずですから、優しさからスレッタを乗せないように突き放したのでしょう。マルタンの告白を聞き、クイン・ハーパーが火の海になっている光景を見たスレッタですが、そこで彼女はエアリアルの言葉の意味を悟りました。
『君はこれ以上すがっちゃいけない』
これは今までスレッタは、プロスペラの言いなりでした。『お母さんが言うなら・・・』と、ママにすがってました。これはエリクト自身にも言っている気もします。ゆりかごの星で、エリクトもお母さんには逆らえないと言っていましたから。ということはスレッタは『自分で考え・自分で決めて進むこと』だと気づいたように思えます。同時に、エアリアル=エリクトが『一番いいやり方じゃない』方法で、スレッタを守ろうとしたことも。
そして、スレッタも『一番いいやり方じゃない』方法で何かをしようとしているのでしょう。となると、スレッタVSプロスペラということになりますかね。19話で、追い込まれるミオリネ、母とエリクトの真意に気づいたスレッタですからこのままとはならないですからね。ミオリネが、悪者になってますからね。そこに地球寮の仲間が力を貸してくれるでしょう。しかし、地球に行くにも手がなさそうな地球寮の面々、プロスペラの駆るエアリアルに対抗する手段もない現状。
ただ、シュバルゼッテがどうなるのか?18話では、シン・セー開発公社の技術提供によってジェターク社が開発したMSであることが明らかになりました。となれば、グエルが搭乗するのが、流れ的に有り得そうです。しかし、もしスレッタVSプロスペラとなったらスレッタが搭乗するかもしれません。
そうなるとエアリアルVSシュバルゼッテになりますかね~。他にガンダムと呼べる機体がもうないですし。でも、エアリアルにスレッタが、再度搭乗して欲しいですけどね。そして、EDの最初にガンダムに刺されるスレッタのシーンの意味が繋がってきそうな予感がします。これからどうなっていくのか目が離せませんね。皆さんはどのような展開を予想していますか?