わたしの幸せな結婚

わたしの幸せな結婚 7話感想 モダンガール現る!そして不穏な動きに嫌な予感?『ネタバレ』

今回は、アニメ『わたしの幸せな結婚』8月16日放送された第7話『夏の華の淑女』についてです。
小説版では、1巻の五章と、2巻の一章・漫画版では、3巻の17話後半や、18話〜20話あたりです。

没落した斎森家

前回は、誘拐され助け出された美世が、久堂家で無事に目を覚ました。そして7話冒頭から美世は、炎上した斎森邸を心配します。
死傷者が出なかったことに安堵しますが、屋敷が全焼したと聞いて胸を痛めました。

投稿者ひつじ
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今まで散々酷いことをされたのに優し過ぎる美世。

そして、清霞に斎森邸へ連れて行ってほしいと頼みます。燃え尽きた屋敷の跡地を見て驚く美世に、清霞は斎森家の今後について知らせました。

斎森家や辰石家のその後は、前回の第6話で説明しているので、ここでは割愛しますので、下のリンクから是非ご覧下さい。

 

今回の事件の主犯となった辰石 実に関しては、公に裁かれることはないって・・・家族間のことだから?帝絡みだから?

香那は、厳格な家へと奉公に出されることに。
いやー、香那の荷物の少なさを幸次は心配しますが、嫌味と捉える香那。荷物の少なさは、美世と同じですね。
同じ目に合うなんてねー因果応報。

そして美世が、再び斎森家を訪れた理由は、美世の母親が、嫁入りの時に植え、香乃子が嫁いできたら切り倒された桜の切り株でした。

母に呼ばれた気がしたと言う美世が、真っ黒になった切り株に触れると、瞬間的に青い光を発した後、ホロホロと崩れて、あっという間に灰になってしまいました。

幸次の決意と旅立ち

今回の件について、清霞に礼を伝えた幸次は、美世に話があるといいます。美世と二人きりになると、幸次はこれから京都に向かい、修行をしに行くと言いました。

守りたい人を守りたい時に守れるようになりたいと。
美世のことですね。

そして、美世が久堂家へ嫁ぐことになった時に告げられなかった、美世への想いを伝えようとします。
しかし美世は、その時のことを覚えていないフリをしました。

美世の忘れてしまったフリは、幸次に伝わっていましたが、幸次は一瞬表情を強張らせますが、吹っ切れたように、そっと微笑みます。

幸次に光が差したシーンは、美世のことでクヨクヨするのではなく、新たな道を歩もうと前向きになっているシーンで良かったです。

香耶と共に斎森家を立て直そうと考えていることを告げると『また会おう』と口にして、彼もまた旅立っていくのでした。

そして後日、清霞と美世は名を連ねるだけの簡素な婚約届を書いただけですが、正式に婚約者となりました。
ゆり江に見守られ、ようやく落ち着いた日常を送っていると、洋装に身を包んだ美しい女性がやって来ます。

モダンガール登場!清霞の姉・葉月

年齢:推定30才前後(推定・清霞が27才のため)
職業:久堂家本邸の管理つまりは無職
元夫:大海 渡征
子供:大海 渡旭・10才前後

久堂葉月は清霞の姉です。清霞がクールな外見で無愛想なのに対し、葉月は明るく屈託のない性格でとてもフレンドリー。

美世に初めて会ったときも『はじめまして。あなたが美世ちゃん?』と、自ら駆け寄って自己紹介し、使用人のゆり江の腕をぶんぶん振って再会を喜び合うなど元気いっぱいの明るい女性です。

女学校時代は成績優秀で、美人で器量も良いことから久堂家自慢のお嬢様でした。

美世の淑女教育の先生

これは久堂家当主の妻として恥ずかしくない振る舞いをしたいと考えた美世が『淑女としての教育を受け直したい』と、清霞に申し出たため、淑女教育の先生を清霞が頼んだのが、姉だったってことです。

清霞に言わせると『暇人の有効利用』とのことですが、葉月は、現在久堂家の本邸に一人で住んでおり、特に仕事をしている様子はありません。

葉月は、美世を気に入り『連れて帰ろうかな』と、言うと、清霞は『ダメだ』と、姉弟で美世の取り合いです。

葉月の異能の力は?

久堂家の直系だけあって、葉月も異能の力を持っています。
彼女の異能の力は『治癒』の能力で、傷を負った部位を治療することができます。
原作小説には、異能との戦闘で傷ついた清霞を直すシーンがありました。

葉月の元夫は大海渡 征

美世に『バツイチ』と、言っていましたが、葉月の元夫は、現在帝国陸軍少将になっている『大海渡 征』40歳で、清霞の上司に当たる人物です。異能は、ありません。

投稿者ひつじ
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今回のアニメ・第7話終盤で、清霞が呼び出されていた時に登場した人物です。

異能を受け継ぐ家系と軍の結びつきを強める政略的な意味合いが強い結婚でしたが、大海渡家は葉月を歓迎してくれました。
征は、葉月より10歳以上年上で、年齢差もありましたが葉月には優しく、葉月も夫のことが大好きだったといいます。

離婚理由は?

葉月の料理下手と、にぎやかな性格が原因で離婚したとのこと。
葉月は、大海渡の嫁として本人なりに努力したようですが、料理だけは大の苦手でした。
女学校時代も料理の成績だけが他の科目の足をひっぱっていたとかで、焼けば焦がす・煮ればグズグズ・包丁を持つだけで知らない間に指が切れているという有様なようです。

また、よく喋る葉月は『うるさい』と批判され、結婚して2年後に跡取り息子を産んだときは一時的に状況が良くなったものの、その後も状況は変わりませんでした。

夫がなぐさめてくれる日々が続きましたが、ある日『離婚する』と一方的に宣言され、それに葉月が強く反発して大喧嘩に発展。
売り言葉に買い言葉で本当に離婚が成立してしまいました。

息子との仲は?

元旦那との間に息子・旭がいます。
旭は10歳前後の男の子で葉月を『おかあさま』と呼び慕っています。

葉月は、離婚後も家族の関係は悪くないようで、大海渡家主催のパーティーに葉月も招待を受け、そこで大海渡征や旭と会話を楽しんでいました。

投稿者ひつじ
投稿者ひつじ
まぁ、今回の7話でも確かににぎやかな人ではありましたね。

平穏な日々はいつまで続く?

正式に婚約関係となり、葉月による美世の淑女教育が始まり、順調な滑り出しに思えた久堂家。

ところが、夜中にハッと目を覚ました清霞は異能の気配を感じ取り、急いで美世の部屋へ向かいます。
美世は悪夢にうなされていました。

そして、結界には異常は感じられない中、美世からはまた以前と同じ異能の残滓が感じられました。

この状況でも異能による干渉ができるとするならば
『薄刃』とだけ呟いた清霞には、思うところがあるようでした。

そして別の場所では、何だか不穏なことが起きていました。
後日、上司にあたる大海渡征に呼び出された清霞は、今上帝の子に天啓が下ったことを伝えられ、謁見に立ち会うよう指示されます。

さらに、『墓荒らし』が起きたことが明かされ、『オクツキ』が、暴かれたと聞くと、清霞は緊張した面持ちで大海渡に顔を向けました。

一方、今上帝から何らかの行動を任されていた鶴木 新は、『迎えに行くよ 美世』と一人笑みを浮かべるのでした。

奥津城(オクツキ)とは、異能者たちの巨大墓地のことです。
不遇な亡くなり方をすると成仏できず、その魂が『蟲の鞠』として奥津城に収められています。
もし放出されてしまうと、人に取り憑き身体と精神を支配されてしまいます。

鶴木 新とは

本名:薄刃 新
年齢:24才
両親および兄弟:不明
祖父:鶴木 義浪
職業:鶴木貿易の交渉人(宮内省と軍のつなぎ役)

鶴木 新は、美世の母方の従兄で、薄刃家の異能者です。
新の両親に異能はなかったため、祖父の義浪と暮らしながら能力を鍛えています。

異能は『幻覚』を自在に操る能力を持っています。
ある人物と戦った際に、20体以上の自分の幻覚を出現させたり、他人の幻覚を出現させたり自由自在に操っています。

新は、美世を守ることこそ自分の役目だと思っています。そのためには常に美世の傍らにいられるよう結婚して夫になりたいと考えていました。

美世と清霞が、相思相愛であることを知ると夫になることは諦めますが、護衛になりたいと自ら清霞に申し出てしぶしぶ許されています。

美世の異能

まだアニメでは明かされてはいませんが、ここ数話で結界を張っているのに異能の気配を感じていた清霞。
それは、美世が薄刃家の娘だからなんですね。

薄刃家の女性のうち、『精神感応(テレパシー)』が、使える女性だけが『夢見の力』を持つ子供を授かります。
つまりは、美世の母親が『精神感応』を使えますから、美世は『夢見の力』を持っているということです。

『夢見の力』は、薄刃家という異能の一族のうち女性にだけ伝わる能力です。

夢見の力を持つ者は『夢見の巫女』

夢見の力を持つ者は『夢見の巫女』と呼ばれ、薄刃家では、白い着物と朱い袴の巫女装束を身につけることになっています。

薄刃家の人々にとって神にも等しい存在であり、夢見の巫女が現れたなら一族全員で守り支えるという掟があるほどです。

一族の中から特に選ばれた者が常に傍らにいて、命がけで巫女を守る役割を果たします。

投稿者ひつじ
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それが鶴木 新ということになります。

夢見の力とは

『夢見の力』は異能の中でも最強の力とされています。

・自分も含めたあらゆる人間の夢の中に入り、夢を操ることができる

・相手の精神を操作できる(洗脳も可能)

・過去・現在・未来のすべてを見通すことができる(帝の天啓を凌ぐ)

というふうに、夢を利用して特定の個人に働きかけることもできますし、能力の強さとコントロールの仕方によっては、もっと多くの人に影響を及ぼすこともできます。

小説版6巻では、薄刃家に歴代の夢見の異能者が書き残した記録が保管されていた。
記録によると、過去や未来を見通す能力として重宝されただけでなく、失せ物探しや神仏を装って夢枕に立つなどの使い方をしていたとされています。

夢見の異能の使い方

・まず夢見の力を使う対象を定める(その際、対象者の身体の一部に触れているとより能力の効果が強固になる)

・内に宿る異能を意識しながら、目的を定める(過去未来を見通したい、誰かの夢に入り込みたいなど)

・定めた相手へ、定めた目的を現実にできるよう、異能で働きかける

何故美世は異能がないと思っていたのか?

それは、美世の母・澄美が美世の『夢見の力』を封じたからです。
封じた目的は『夢見の力』を使って悪意を持った他人に美世の能力を利用させないためでした。
悪用すれば世界征服だって夢じゃないですから。

封印は、澄美の死亡後も美世が斎森家で暮らす間は効果を保っていたのですが、美世が久堂家で暮らすようになったことや、齊森家の屋敷が火災で全焼したことから効果が薄れてしまいました。

そして、夢枕に立った澄美の言葉に従い、美世が斎森家の焼け跡で桜の切り株に触れたとき『チクッ』とする感覚を感じて完全に封印が解けました。

母の封印により美世の異能はないと思われていたため、美世が酷い扱いだったのに、薄刃家も何もしてこずだったんです。
異能がないと無能と言われ、異能があっても利用されていたでしょうね。どちらにしろ美世は不幸になってしまうってことですね。

そもそも、薄刃家の存在自体が秘密にされていたことも、美世が『無能』と誤解された理由です。
薄刃家は、元々異能者を一族以外の家に嫁がせないという方針を貫いてきました。
しかも薄刃という名前は名乗らず、表向きは鶴木を名乗り『鶴木貿易』を営みながら隠れて生きてきました。

しかし『天啓』という形で未来予知を行う帝は『夢見の巫女』の過去・現在・未来を見通す力を恐れ、その力を弱体化させようと画策。

鶴木貿易の事業をわざと傾かせ、薄刃家の娘がよその家に嫁ぐしかない状況を作り出し、斎森家に資金援助して結婚を提案させ、澄美を真一と結婚させたのでした。
ここで初めて薄刃の女性が、よその家に嫁ぐことになりました。

斎森家の祖父は、薄刃の女性の能力について知っていたはずですが、息子の真一は妻となった澄美の価値も、娘の美世の真の能力も知らないままでした。

投稿者ひつじ
投稿者ひつじ
今回薄刃家の血筋の美世を欲しがった辰石実のようなことが、起きるってことです。

今現在は、美世の異能は明かされてはいませんが、鶴木新や今上帝が動きはじめて何かが起こることは間違いありません。
そして、美世の異能の封印が解かれたことで何か美世に起こるでしょう。
そして今後は、異能が色濃く出てくることでしょう。

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